004 目印できました?

004 目印できました?

004 目印できました?

ビルの工事現場で必ずと言っていいほど、目にするのが垂れ幕状の看板です。
大半は施工している建設会社のものですが、その内容は「信頼と実績の○○建設」とか「地域に密着した家作り △△建設」といった具合に、当たり障りのない文句と企業名で構成されたものがほとんどで、お世辞にも個性的とは呼べません。
建設会社という会社形態そのものが、他社との差別化が計りづらい性質のものなのかもしれませんが、いずれにしろ、その建設会社の“売り”が見えてくる看板というのは、なかなかお目にかかれませんでした。

 

さて、シェーンバウムは外断熱です。(←しつこい!)
そして、外断熱は日本ではまだ珍しい工法のため、施工できる会社も限られています。
シェーンバウムの建設を手掛けている奈良建設は、そんな数少ない建設会社の一つです。
その奈良建設の看板が、現在シェーンバウムの工事現場にかかっています。

 

 

…………、
初めて見たとき、「相田みつを」かと思いました(笑)。

 

この看板の面白いところは、企業名が小さいことです。
前述のように、こうした看板はまず企業名を大きく書くのが王道で、企業の特長に言及する(あるいは、言及できる)ものはほとんどありません。

 

この奈良建設の看板は、まず「外断熱」をアピールすることが目的です。
外断熱の良さをなるべく簡潔な文章で表現し、見る人の心にまず「外断熱」という言葉が残るようにする。
あれこれ欲張るのではなく、ただその点にのみ特化した広告と言えるでしょう。

 

この看板から見てとれるのは、まず第一に「外断熱」に対する絶対的な自信。
数の上ではまだまだマイナーな工法ですが、一度知ってしまえばその良さが分かるはずだという自信です。
そして二つ目は、外断熱工法に対する自社技術力の強烈な自負。
「外断熱」という言葉を知り、それを探求すればいずれ奈良建設にたどり着くはずだという自負が感じられます。

 

見方を変えれば、この看板は「外断熱」を売りにしているシェーンバウムにとっても有益です。
というより、建設会社の名前をデカデカ書かれた看板を掲げられても、賃貸マンションのオーナーとしては嬉しくもなんともありません(笑)。
それが入居率のアップにつながるわけではないからです。

 

現時点では、この看板がシェーンバウムの目印になっています。
お近くにお住みの方、お近くを通りかかった方はぜひ探してみてください。
そこで次世代型の外断熱マンションが建てられています!

 

<2007/01/13 追記>
2006年12月に足場が撤去されるのと同時に、この看板もその役目を終えました。
次はどこの現場でお目にかかれるのでしょうか。

現在のシェーンバウム

ついでと言ってはなんですが、現在のシェーンバウムの写真もご覧ください。

 

 

この写真は、南西側の国道17号線から撮影したものです(撮影日2006/09/03)。
現在は5階から6階にかけての躯体工事が行われています。

 

皆さんに注目していただきたいのは、建物の左右です!
向かって左側(=北西側)は道路、右側(=南東側)はホンダプリモの駐車場のため、左右が大きな空間になっているのがお分かりいただけると思います。
(右側手前に見えるのは国道にかかる歩道橋です。念のため)
手前の国道側に二階建て、裏側には二階建て+ロフトの一戸建てがあるだけで、高い建物が隣接していることはありません。
日当たりや通風がご心配の方も、この写真を見てご安心いただけたのではないでしょうか。
3階でも結構見晴らしいいですよ!

 

(2006/09/05 文責:佐野)