001 「シェーンバウム」ってなんだ?

001 「シェーンバウム」ってなんだ?

001 「シェーンバウム」ってなんだ?

「シェーンバウム」

 

ご存知の通り、このマンションの名前です。
第一回目のかわら版では、この名前の由来についてご説明したいと思います。

 

ちょっと聞きなれないこの語感、実は「シェーンバウム」とはドイツ語です。
ドイツ語表記ですと「Schone Baum」、正確には名詞には冠詞がつきますから「Der Schone Baum」となり、
これが英語での「The Beautiful Tree」にあたります。
日本語では、「美しい木」という意味にとっていただければ大丈夫です。

 

「なんでコンクリートの建物が“木”なんだ?」
「いや、そもそもなんでドイツ語なんだ?」
と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

 

まず、なぜドイツ語なのかというと…、

 

理由その@…「英語がイヤだった」
→意味が分かりやすいので、固有名詞として認識されづらい。
  例えば「ビューティフルツリー」だと、マンション名っぽくないですよね?

 

理由そのA…「発音がしやすそう」
→完全に個人的なイメージです(笑)。
  「フランス語=口をすぼめる」、「イタリア語・スペイン語=巻き舌」
  いずれにしろ、日本人には難しそうですよね。

 

理由そのB…「ドイツが外断熱の先進国である」
→やっとそれらしい理由がでてきました(笑)。
  このマンションの最大の特長は「外断熱」です。
  そして、ドイツはスウェーデンやフィンランドと並ぶ外断熱の先進国です。
  「外断熱」をアピールするためにも、ドイツ語の名前をつけようと思ったのです。

立ちはだかるドイツ語の壁

とは言っても、私はほとんどドイツ語がわかりません。
そこで、ドイツ語の辞書を買ってきて、意味と響きの両面から良い言葉がないか調べてみました。
意味から考えると「建物」「村」「砦」「城」などがいいかなと思っていましたが、どうもそれらの単語の響きがしっくりきません。
そんな中で、少し馴染みのある言葉が目に留まりました。

 

「Baum」…。

 

そうです、あのバウムクーヘンの「Baum」です。
(ちなみにバウムクーヘンは「木のケーキ」という意味です。)
試しに「Baum」を出発点として、それに合う形容詞を探していたら、
またなんとなく聞き覚えのある言葉にたどり着きました。

 

「Schon」…。

 

ドイツ語で「ありがとう」を意味する「Danke schon」(ダンケシェーン)の「Schon」です。

 

シェーンバウム……、
響きも悪くありませんし、単語にも耳馴染みがあります。
私は、新しいマンションにこの名前をつけることにしました。

 

その後、ドイツ語が堪能な知人に聞き、
冒頭にも書いた「Der Schone Baum」という綴りを教えてもらいました。
発音としては「デル シェーン バウム」となるそうですが、マンション名として長すぎると思い、
日本語表記としては敢えて冠詞を外し「シェーンバウム」としました。

 

決まった名前に対して、一つだけ気になることがありました。
それは、「鉄筋コンクリートであるこのマンションに“木”という名前をつけていいのか」という問題です。

 

長くなりましたので、この問題に関してはまた次回にお話したいと思います。
ではまた。

 

(2006/08/01 文責:佐野)