外断熱とは?

「外断熱工法」とは?

「外断熱(そとだんねつ)」とは、一言でいえば「建物ごとすっぽり断熱材でおおう工法」のことです。建物全体を断熱材でくるんだ「魔法瓶のような建物」と思えば、イメージしやすいでしょうか。

それに対し、部屋の内側から断熱材を張る工法のことを、「内断熱(うちだんねつ)」と呼びます。

両者の違いは、簡単に言ってしまえば断熱材を建物の「外側に張るか」「内側に張るか」の差です。

言葉にしてしまえばたったそれだけですし、そもそも自分が住んでいる建物のどこに断熱材が張られているかを意識している人は極めて少ないでしょう。

しかしながら、住んでいる我々が日頃あまり気にしない断熱材が、実は私たちの生活に重大な影響を及ぼしていることは、ほとんど知られていません。

「内断熱」は“過去の常識”

今、あなたがマンションに住んでいる場合、そのマンションは「外断熱」と「内断熱」のどちらになるでしょうか?

ほぼ間違いなく、「内断熱」のはずです。

なぜそんなことが言えるのか?

それは日本のマンションの99%以上が、「内断熱」で建てられているからに他なりません。

「それじゃあ、外断熱よりも内断熱のほうが優れた工法なんですね?」

もしかしたらそう思ってしまう人もいるかもしれません。

でも、ちょっと待ってください。果たして本当にそうでしょうか?

ある時代に“常識”だったことが、後の世の“非常識”になり得るということは歴史が証明しています

実は「内断熱」が“過去の常識”になる時代がもうそこまでやってきているのです。

「内断熱」は売り手の都合

これまで内断熱のマンションばかり建てられてきた理由はいくつかありますが、最も大きなものの一つとして「内断熱のほうが外断熱より建設費が安い」という点が挙げられます。

外断熱の場合、建物を包むことによって断熱材等の材料費が増えること、そして建物の外側に断熱材を張り込んでいく工程が工期の長期化を招くことがコストを引き上げる原因となっているからです。

出来た建物を売るにしろ貸すにしろ、“建てる側”にしてみれば建設費が安いに越したことはありません

大手デベロッパーが売る分譲マンションであろうが、個人大家が貸し出すアパートであろうが、事業として考えるのであれば、それはある意味、当然の選択とも言えます。

住む人にとってどちらが良いのか?

しかし、それはそのマンションに住む人の意見ではありません。あくまでも建てる側の理屈です。

「建設費が安いから」という売主や貸主の一方的な理由で建てられた「内断熱」マンションが、

  • 室内の温度差が激しく、体への負担が大きい暮らしを強いているとしたら?
  • カビやダニ等のアレルゲンが多い暮らしを強いているとしたら?
  • エネルギーを無駄に使う地球にやさしくない暮らしを強いているとしたら?

あなたはまだ断熱材に無関心でいられるでしょうか?

外断熱がもたらすメリットは、目に見えるようなものではないかも知れませんが、あなたを確実に快適な生活へと誘ってくれます。

そんな外断熱のメリットを5つのキーワードに分けてご紹介します。

「外断熱」≠「外張り断熱」

少し補足をします。

当サイトでの「建物」とは、全て鉄筋コンクリート造のものを指します。「外断熱」の本当のポイントは、外気から建物を遮断することではなく、コンクリートを建物の内部とすることでその蓄熱性を最大限に利用することにあるからです。

建物を構築する素材が蓄熱性のあるものでなければ、いくら断熱材で建物全体を包んだとしても当サイトで記すような外断熱のメリットを享受することはできません。

「でも、最近は木造でも外断熱を謳っているものがあるじゃないか」と思う人もいるでしょう。

確かにそういった看板やチラシを目にすることは多くなっています。しかしながら、木造住宅を断熱材で包む工法は正しくは「外張り断熱」と言い、本来「外断熱」とは似て非なるものです。繰り返しになりますが、蓄熱性に乏しい木材では「外断熱」のメリットを充分に得ることができないからです。

「外断熱」を主張する木造住宅メーカーがただの不勉強なのか、それとも耳馴染みのある「外断熱」という表現を故意に誤用しているのかは分かりません。

ただそのために「外断熱」の本来の良さが捻じ曲げられ誤解をされているのではあれば、非常に残念なことです。ぜひ皆さんには「外断熱」≠「外張り断熱」ということはぜひ認識していただければと思います。

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