016 分譲が認めた賃貸!?

016 分譲が認めた賃貸!?

016 分譲が認めた賃貸!?

「康和地所」という会社をご存知でしょうか。
このかわら版にも度々登場するこのデペロッパーは、首都圏で初めて外断熱の分譲マンションを売り出した、非常にフロンティアスピリットにあふれた会社です。
もちろん、このシェーンバウムのコンサルティングをしてくれた会社でもあります。

 

現在、シェーンバウムの一室を康和地所さんに借りていただいています。

 

「デベロッパーが賃貸マンションを借りる?」
それだけ聞くと変に思われるかもしれません。さらにその目的が、
「分譲マンションの購入を検討されている方に賃貸マンションに泊まってもらう」
と言ったら驚かれるのではないでしょうか。

外断熱体感ルームとは?

確かに、同じ住宅とは言え、分譲と賃貸では考え方が違う部分も多く、分譲マンションの購入検討されている方に賃貸マンションに泊まってもらっても、あまり意味はないように思えます。

 

ただし、これは従来のお話。ここでいつものキーワードが出てきます。そう、“外断熱“です。

 

最近では、テレビや雑誌などでも頻繁に“外断熱”という言葉を聞きますし、その素晴らしさも徐々にではありますが浸透してきています。
しかし、その良さを実際に体感するには、やはりある程度長い時間を外断熱マンションで過ごす必要があります。
残念ながら、そうしたスペースがほとんどないのが現状です。

 

そこでシェーンバウムの出番です。
しつこくて恐縮ですが(笑)、シェーンバウムは都内でも希少な外断熱賃貸マンションです。
そこで、康和地所さんはこの一室を借り上げ “外断熱体感ルーム”にしてしまったのです。

冬の「朝」で外断熱を体感!

これには、今年の9月にシェーンバウムからほど近い場所に、康和地所さんの新しい外断熱分譲マンション「リリーベル志村サーモス」が竣工するという時期的・地理的な条件が重なったという理由もありました。

 

この“外断熱体感ルーム”は「リリーベル志村サーモス」購入検討者が主な利用者となりますが、外断熱の良さをより広く知っていただくために、その他にもマスコミの方や役所の方にも泊まっていただけるようになっています。

 

実は、この「泊まる」というところがポイントです。
なぜなら、外断熱を一番実感できるのが「朝」だからです。

 

冬の「朝」を想像してください。
従来の内断熱マンションでは、前日の夜エアコンを切って寝る時には20度あった部屋の温度も、朝起きる時には大幅に下がって10度程度になっています。
一晩かけて冷やされた部屋では、目覚まし時計が鳴ってもなかなか布団から離れることができません。
それに対し、外断熱のマンションは、建物自体が魔法瓶に入っているようなものですから、一晩で落ちる温度はわずか2〜3度。目覚めも爽やかで、布団からもすぐに出られます。
シェーンバウムの“外断熱体感ルーム”で、その「朝」(特に温度差が激しい夏や冬)を体験してもらうのが、百の言葉を並べるより確実に“外断熱”のすごさを実感できる方法と言えるでしょう。

 

自分が外断熱に住んでみて初めて分かったことですが、この「温度差が少ない住空間」というのは、ビックリするぐらい体が楽!
寒くて目が覚めるようなことがないので、睡眠もより上質なものになるますし、建物の中の温度差もほとんどないので(温度のバリアフリーと呼ばれています)、急激な温度の変化による負荷が体にかからないからだと思われます。
さらには血行にも良い影響を与えるようで、既に外断熱に住んでいる方からは肩こりがだいぶ楽になってという証言もあります。
…幸か不幸か、私は肩がこらない体質なので、実感できないのですが(笑)。


分譲マンションに認められた賃貸マンション

それにしても康和地所も思い切ったことをしたものです。
これから何千万という買い物をするかもしれないお客さんを、こともあろうに賃貸マンションを泊めてしまうとは。
シェーンバウムに泊まったお客さんが「リリーベル志村サーモス」購入をやめてしまったら、建て主として少なからず責任を感じるところです。
しかし逆に言えば、このマンションがそれだけ康和地所から信頼されている証であると受け止めています。
シェーンバウム建設中から康和地所のコンサルティング担当の方は「マンションの基本的な部分は分譲と同じです」と仰っていましたが、シェーンバウムの一室を“外断熱体感ルーム”とすることで、自らの言葉を証明してみせたと言えるのではないでしょうか。

 

「分譲マンション並みの賃貸マンション」とはよくある宣伝文句ですが、分譲マンション購入希望者を泊められる賃貸マンションは、そうそうないと思います。

 

「分譲マンションに認められた賃貸マンション!」
こんな言葉を、シェーンバウムの新しいキャッチフレーズにしようかと思っています(笑)。

 

(2007/04/07 文責:佐野)

 

<2007/09/20 追記>
残念ながら、諸般の事情から「リリーベル志村サーモス」は建設中止となってしまいました。
しかし、“外断熱体感ルーム”は現在でもご利用いただけます。