011 やっぱり気になる「音」のお話

011 やっぱり気になる「音」のお話

011 やっぱり気になる「音」のお話

マンションなどの共同住宅で、気になるのがやはり「音」の問題です。
車の通行音等の外から音ももちろんですが、他の部屋から音が筒抜けでは落ち着いて生活できません。
実際に、住民間のトラブルで一番多いのは音の問題と言われています。

 

「外断熱のメリット」の項でも書いたように、シェーンバウムは分厚い「断熱材」が「断“音”材」の役目を果たし、驚くほど外部の音をシャットアウトしてくれます。
さらに窓も「樹脂サッシ&Low-Eガラス」が騒音から守ってくれます。
内見にいらした方は、ぜひ窓を開けて外の音を確かめてみてください。
外断熱の静かさを実感していただけると思います。

 

外からの音が大幅に軽減されるとなると、今度は気になるのが建物内部の音です。
特に上の階の音というのは、マンション生活で問題になりやすい事柄と言えるでしょう。
今回のかわら版は、気になる「音」のお話です。

床遮音性能とは?

上階からの音をどれだけ遮れるか示すのが、「床遮音等級」です。
その「床遮音等級」は、「L値」という数値で表されます。
シェーンバウムが謳っている「LL-45」はこの「L値」なわけですが、それでは「LL-45」とはどのぐらいの性能を表す等級なのでしょうか?

 

実は「L値」には2種類あって、人が走ったり、飛び跳ねるような低くて重い音(=重量床衝撃音)をLH(Level Heavy)で、スプーンを落としたり、椅子を引いたり、スリッパでパタパタと歩くような高くて軽い音(=軽量床衝撃音)をLL(Level Light)で表します。

 

このうち、マンションでより重要になるのは軽量床衝撃音(LL)です。
というのも、マンションは「部屋の中で飛んだり跳ねたりしない」ことを前提に作られているからです。
シェーンバウムで上の階の人が飛んだり跳ねたりしたら、下の人にその音が聞こえるでしょうか?
その答は「もちろん聞こえる」です。どうしても部屋で飛んだり跳ねたりしたい人には、郊外の一戸建てを借りることを強くオススメします。

「LL-45」は分譲マンションレベル!

さて、軽量床衝撃音には下の表のような評価基準があります。

 

 

シェーンバウムは、「小さく聞こえる」のLL-45になります。
このLL-45という数字は、「分譲マンション並み」と言ってよいでしょう。
最近ではさらにワンランク上のLL-40を謳う分譲マンションもでてきていますが、ほとんどの分譲マンションはLL-45(あるいはそれ以下)です。
ファミリータイプのマンションであっても、お互いに節度を守って生活していれば、問題のない環境と言えます。

入居者のマナーも大事

ところで、上の評価基準を見て、なにか気づいたことはありませんか?
そうです、この評価基準は「かなり気になる」や「ほとんど聞こえない」など、個人の主観が大きなウエイトを占めているのです。
もちろん、ある程度の統計をとった上での表現でしょうが、極端なことを言えば、ある人にとっては「ほとんど聞こえない音」であっても、別の人にとっては「かなり気になる音」かもしれません。
言ってしまえば、音の感じ方は人それぞれで、評価基準はあくまでもひとつの目安でしかないということです。

 

なぜこのようなことを書くかというと、(最初にお話したように)外の音をかなりのレベルでシャットアウトする外断熱マンションと従来の内断熱マンションを、同じ評価基準で語ってよいのか疑問が残るからです。
例えば、外からの音がうるさい部屋では気にならなかった上階の音が、外から音が聞こえなくなった途端(音の大きさが変わらなくても)気になりだすことだってあるでしょう。
音の大小とそれが気になるかどうかは必ずしもイコールではないように思えます。

 

例えば、以前入居者の方からこんなお話を伺いました。
「シェーンバウムに引っ越してきてから、急に時計の音が気になりだしました。前から使っている時計なのに…」
おそらくこの方が前に住んでいた部屋は、もっと外からの音が入ってくる環境にあったのでしょう。
それが外断熱マンションに住むことで、外からの音が入ってこなくなった分、相対的に時計の音が大きく感じるようになったのだと思われます。
外断熱の「静寂さ」を示すと共に、音の感じ方はあくまでも主観によるものだということを物語るエピソードです。

 

誤解のないように申し上げますが、シェーンバウムは賃貸マンションとして最高レベルの床遮音性能を持っていると自負しております。
ただ、繰り返しになりますが、音の感じ方は人それぞれ。入居者がお互いにマナーを守ることが、なによりも大事です。

 

せっかくの高性能を生かすも殺すも、人次第です。
入居者の皆さんのご協力を何卒よろしくお願い申し上げます。

 

(2007/01/11 文責:佐野)